国際空手道連盟極真会館 医事委員会

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怪我の傾向と対策

空手活動時の怪我の傾向

負傷部位


1位 足(49%)

全体の半分を占めます。特に蹴りの練習時の足の指の負傷が目立ちます。

2位 手(28%)
突きを入れる時や蹴りを払う時の手の指の負傷が目立ちます。

3位 顔(13%)
手術を伴う重傷も数件報告されています。

4位 胸(10%)
蹴り、突きを受けたとき肋骨を負傷するケースが目立ちます。

症状


1位 骨折(41%)

2位 打撲(19%)

3位 損傷(17%)

4位 裂傷(12%)

5位 捻挫(11%)


一般的な応急処置のしかた

原因


1位 蹴り・受けるとき(34%)
蹴りを受けたときや蹴りを手で払ったときに負傷するケースが 目立ちます。 膝に蹴りを受けた際、靭帯や関節などを損傷し 手術を要するケースも多く報告されています。

2位 蹴り・入れるとき(25%)
蹴りを入れたときに自分の足の指を負傷するケースが目立ちます。踏ん張った際に、靭帯や間接などを損傷し 手術を要するケースも多く報告されています

3位 突き・入れるとき(9%)

4位 突き・受けるとき(7%)


年齢と重症度

年齢

怪我が増えてるなと感じたら、自身の年齢や身体の適性を知り、練習メニュー見直すようにしてください。

幼年期~青年期(4歳~15歳)

身体の発達時期でもあるので、大きな負荷を与えるほどの力が備わってないこともあり、怪我の程度は軽いものが多いようです。 病院へは保護者が同伴することが多いので、病院でのケアを十分に行っているように見受けられます。


青年期~壮年期(16歳~40歳)

選手層なので、練習メニューがハードになります。この年齢層の特徴としては、軽傷であれば自分でケアができるようになり通院は減りますが、それを超える怪我の場合は重症化する傾向にあります。


中年期~高年期(41歳~)

練習メニューは壮年期に比べたら軽くなりますので、入院手術が伴うような怪我は減ります。年齢とともに治癒力は衰えてきますので、通院が長期化する傾向にあります。

怪我の予防

ウォーミングアップ・クーリングダウン
ウォーミングアップはスポーツの練習や試合などの主運動を始める前に行う準備運動のことです。
ウォーキング、ジョギング、ランニング、ストレッチなどが一般的です。
これらの運動は、心臓など循環器系を運動に慣れさせ、体の各部位の筋肉温度や関節可動域を高めることで、ケガの予防につながります。
クーリングダウンは「体を冷やして運動後に適した状態にする行動」です。 運動をした後は、誰でも体に疲労がでます。そのままにしておけば、運動の負荷や衝撃は体の各部に残り、スポーツ障害のさまざまな原因となります。 運動後にクールダウンを行うことによって「運動後の傷ついた筋繊維のケア」「溜まった乳酸を軽減」などの効果が期待でき、怪我やスポーツ障害を予防することができます ウォーキング、ストレッチ、アイシングなどが一般的です。 クールダウンのやり方は「ゆっくり体を動かしながら筋肉のほてりを冷却すること」です。
‣防具・テーピング
テーピングは怪我しやすい個所を保護したり、一度怪我した箇所の再発防止の役割もあります。 適切な巻き方でないとかえって負担をかけることもありますので、正しい知識を身につけている方に処置してもらってください。
‣基礎筋力の強化
外部からの衝撃をやわらげるためには、筋力トレーニングによって筋力を強化することも有効です。

一般的な応急処置のしかた

あくまでも一般的な応急処置ですので、受傷後は速やかに医療機関で治療を行ってください。

骨折

‣症状  

痛めた部位の骨をそっと押したときに強い痛みがあれば骨折が疑われます。
骨周辺の軟部組織(筋肉や腱など)も傷つくことが多いので内出血が伴うことがあります。骨折してから数時間後に、骨折部周辺が腫れてきます。  

‣応急処置  

氷を入れた袋(氷のう)などで冷やします。 できるだけ腫れを抑えるために、可能なら骨折部を心臓より上に挙げます。 「あて木」をあて、包帯や布で固定します。 肩、肘、腕の場合は三角巾で支えてください。

打撲

‣症状

骨折と比較すると、例えば関節部分なら、骨折は激痛によりほとんど動かすことができませんが、 打撲は痛みが伴いますが関節を動かすことができます。 骨折の腫れは怪我した箇所全体が腫れますが、打撲は強打した箇所だけ腫れる傾向

‣応急処置

骨折と同様の処置をしてください。 痛みが強い場合は、固定してください。

捻挫

‣症状

捻挫の初期症状は関節周りに熱をもち、時間がたつにつれて痛み・腫れ・皮下出血を伴います。

‣応急処置

骨折と同様の処置をしてください。 初期段階で正しい治療を行わなければ、慢性的に痛みを伴ったり、関節が不安定になるという後遺症が残ってしまうことがあります。  

靭帯・関節・筋肉の損傷

‣症状

強く打ったり、激しく動かしたりねじった時に、膝に激しい痛みがある場合は、靭帯損傷が疑われます。
膝がぐらつき、突然膝がガクンと落ち込んだりします。
損傷によって時間と共に関節内に血液がたまり、腫れや曲げにくさを感じたり、ひどければ歩行が困難になることもあります。

‣応急処置

アイシングは必要不可欠です。
アイシングするのとしないとでは、治療期間に大きく差がでますので、重篤に至るケースを予防する為にもアイシングをしっかりと行ってください。